クリニックにおけるブランディングの重要性と具体的な実践方法
2022.4.1
医院開業を考えられている方や集患率を高めたいと考えている方に向けて、クリニックにおけるブランディングについて解説します。
「競合院との差別化を図りたい」「ユーザーから選ばれるクリニックになりたい」など、集患の悩みはさまざまでしょう。
しかし効率的に集患を行うなら、自院のブランディングを行う施策がおすすめです。
ブランディングに成功すれば、広告や宣伝をしなくてもユーザーから選ばれるクリニックになれます。
今回の記事では、クリニックにおけるブランディングの重要性やメリット、行っていくべき施策について解説。
読んでいただくことで、今までよりも効率的な集患の方法をご理解いただけるようになるはずです。
クリニックにおけるブランディングとは
クリニックにおけるブランディングとは、診療科目におけるユーザーの想起を促すことです。
エリア内には同じ診療科目の医院が多数あるはずですが、ユーザーの中で「◯◯といえば◯◯クリニック」との想起につながるようにするのがブランディング効果と言えます。
自院にとって、エリア内の同じ診療科目を持つクリニックは競合です。
競合が存在する中で、ユーザーから自院を選んでもらうためには「◯◯といえば◯◯クリニック」との想起が必要です。
クリニックにおけるブランディングとは、ユーザーから選んでもらうための専門性と認知度を高めていくことだと言えます。
クリニックをブランディングする重要性
それでは自院をブランディングすることにはどのような重要性があるのか、詳しく見ていきましょう。
重要性1:競合クリニックとの差別化により売上げアップが期待できる
自院のブランディングに成功すれば、ユーザーから競合と差別化してもらえます。
結果的に「選ばれるクリニック」になれますし、宣伝や広告を打ち出さなくても集患が期待できるようになるのです。
医院において集患率が低いことは、近隣にある競合医院との差別化が低いことと同義。
ユーザーから見て「どの医院を選んでも差がわからない」との状態になっていることが原因だと考えられます。
しかしブランディングを行えば、ユーザーから「◯◯クリニックに行きたい」と思ってもらえるようになるでしょう。
自院のブランディングとは、競合医院との差別化を図り、ユーザーから選んでもらえるクリニックになるための方法です。
重要性2:クリニックの信頼性・イメージ向上
ブランディングはクリニックの信頼性やイメージを向上させるためにも役立ちます。
ユーザーの立場に立って考えると、信頼でき、イメージの良い医院を選びたいと考えることは当然です。
ブランディングで競合医院との差別化を図ることにより、より良いイメージや好感を持たれる効果が期待できます。
たとえばエリア内に内科のあるクリニックが多くあったとしても、「◯◯医院は他院よりも患者を気遣った優しい診療をする」とイメージしてもらえるはずです。
同じ内科のクリニックに行くのであれば、気遣ってもらえ、優しく診療してもらえるほうを選ぶユーザーは多いでしょう。
以上のようにブランディングをすることは、クリニックの信頼性やイメージ向上にも効果を発揮します。
クリニックのブランディング方法
クリニックのブランディングを行うには、次のような方法で実践していきます。
方法1:クリニックの強みと理念の打ち出し
クリニックの強みと理念を打ち出して、他院との差別化を図ることでブランディングを実現させる方法です。
理念や強みは医院ごとに違い、ユーザーからの共感を得ることで唯一の存在となれる可能性が高まります。
強みや理念からコンセプトを確立させられることは、競合との差別化を図るためのポジショニングです。
たとえば「上質な空間で思いやりを持って癒しの診療を行う」「アットホームな空間で誠実さと快適さを重視する」「最先端技術を用いてクオリティーの高い医療を提供する」など。
強みや理念を打ち出すことは、患者にとって他院と差別化しやすい部分となり得ます。
方法2:ユーザーニーズの把握
ユーザーニーズを把握して、ニーズにあわせたアピールを行っていくことも方法のひとつ。
ブランディングの成功のためには、エリア内の人々が潜在的に持つニーズを把握することが大切です。
ユーザーニーズとクリニックの強み・理念があっていれば、自然と集患率は高まると考えられます
まずはエリア内の人々が医療に対してどのようなニーズを抱いているのか知り、ニーズを満たすことを考えてください。
方法3:クリニックの特徴を作りスタッフにも周知する
ユーザーニーズからクリニックの特徴を作り、スタッフにもブランディングについて周知するようにしましょう。
ブランディングは院長や医師だけで行うものではなく、医院全体で構築していくものです。
そのため作り出した特徴は、院全体で実施していく必要があります。
ブランディングに関する知識と実践していくべき内容をスタッフに周知し、浸透させ、実践してかなければなりません。
自院の特徴をただ伝えるだけでは具体性に欠けるので、実際に行っていきたい施策を伝えるようにしてください。
たとえば「アットホームさを目指すために常に笑顔で接する」「高品質なサービスを提供するためにウェルカムドリンクを必ず提供する」などです。
院長や医師だけでなく、スタッフにも周知してクリニック全体でブランディングを行っていきましょう。
方法4:クリニックのイメージデザインを確立
ブランディングのためにはクリニックのイメージデザインを確立させることも欠かせません。
クリニックの理念や強みをデザインとして具現化させ、ユーザーにイメージしてもらうようにするブランディング方法です。
クリニックのイメージデザインはクリニック名・ロゴデザイン・建物・看板・インテリア・キャッチコピーと、ユーザーの目に触れるものすべてに対して徹底しましょう。
癒やしや優しさを理念とするなら、緑やブルーを使う、看板に丸みのある文字を使う、院内に観葉植物を多く置くなどの方法が考えられます。
クリニックのイメージデザインを確立させることで、ユーザーに対して他の競合クリニックにはない自院良さを植え付けられるはずです。
方法5:クリニックイメージのアピール
クリニックイメージをできる限り多くのユーザーに伝えることもブランディングにおける重要な施策です。
クリニックイメージを確立させたとしても、ユーザーに伝わらなければ意味が薄くなります。
アピールのためにはパンフレットや紹介カードを作ったり、情報誌に広告を掲載したり、広報誌を作成したりする方法がよく見られます。
自院のホームページや講演会でアピールする方法も考えられるでしょう。
また、来院した患者に向けて、院内掲示物を貼ったり、BGM・環境・香りで訴えたり、ドリンクなどのサービスを提供したりすることも効果的。
クリニックのイメージを確立させたら、できる限り多くの人の目に触れるようにアピールしてください。
こちらの記事でクリニックの集客に効果的な4つのSNSの活用方法をご紹介しておりますので、併せてぜひご覧ください。
マーケティングとブランディングの違い
ブランディングはマーケティングと似ていますが、マーケティングは販売活動のことで、ブランディングはイメージアップのことを指します。
クリニックにおけるブランディングとは、間接的にクリニックのイメージや価値を高めることです。
一方でマーケティングとは、宣伝・広告・販促活動などの直接的な行動により、売上を向上させようとする活動のことを指します。
つまりマーケティングが直接的な販売促進活動であるのに対し、ブランディングはユーザーからのイメージを高めることにより間接的に集患率を高める方法です。
売上を向上させる目的でブランディングを行えば、結果としてマーケティングの一環と言えるでしょう。
しかしブランディングとマーケティングは定義が違い、似て非なるものです。
クリニックのブランディングは売上増に影響をもたらす
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことでクリニックのブランディングについてご理解いただけたと思います。
医院開業サポートをしているプラザ薬局では、クリニックのブランディングのノウハウをお教えするだけでなく、親身に寄り添うサポートで集患率アップを支援いたしております。
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