クリニックの患者を増やすための7つの対策を患者減少の原因から分析
2022.4.1
クリニックの患者数低迷に悩んでいる方に向けて、患者数を増やすための対策法を解説します。
開業してクリニックの経営を始めても、思うように患者数が増えない悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
もしくはクリニックを開業した頃に比べて、患者減少が見られるという場合も…。
もしクリニックの患者数が減少しているなら、2つの側面から理由を考えて対策を練る必要があります。
今回の記事ではクリニックの患者減少が起こる理由を、外部要因と内部要因に分けて解説。
さらに要因ごとの対策法として、クリニックの患者数を増やすための方法をご紹介していきます。
クリニック経営において患者数が伸び悩んでいるなら、記事を読んでいただくことで理由と対策法がご理解いただけるはずです。
患者数減少の理由
クリニックで患者減少が見られる理由には、外部要因と内部要因の2つがあります。
外部要因
クリニックでの患者減少の外部要因は、クリニックを取り巻く環境に基づくものです。
院内で変化がなくても、クリニック周辺の環境が変われば患者数が減少することもあります。
たとえば近隣に競合となるクリニックが開院した、道路のつくりが変わった、エリア内の人口構成が変わったなどの要因です。
患者が競合クリニックに流れたり、道路のつくりが変わったことにより通院が不便になったりすれば患者数は減ります。
最近の傾向として経済の低迷や感染症への危機感から、病院の受診を控える傾向があることも外部要因のひとつです。
以上のように自院以外の周辺環境に原因がある場合は、外部要因による患者数減少です。
内部要因
内部要因とは、クリニックの変化が原因による患者減少のこと。
クリニック内になんらかの変化が起きていて、患者側が「通院したくない」との思いを抱いてしまったことが原因です。
たとえば人員の変化により接遇が低下した、医療技術が時代にそぐわなくなったなどの理由が考えられます。
最近は誰もがインターネットで医療情報を調べられる時代です。
患者が医療情報を検索し、最新の医療機器・技術による治療が受けられる医院に流れてしまうこともあるでしょう。
また院長が高齢のクリニックは、患者減少が起きやすい傾向にあるとされます。
クリニック内で起こっていることが原因となる患者数減少であれば、内部要因と言えます。
患者数を増やすために対策方法
それではクリニックの患者数を増やすためにできる対策方法を、外部要因・内部要因の両方から見ていきましょう。
外部要因に対して
まずは外部要因による患者数減少に対して、クリニックがとれる対策法をご紹介します。
対策方法1:競合とは反対のアピール
近隣に競合クリニックが開院した外部要因に対しては、競合とは反対のアピールが効果的です。
競合と同じアピールポイントでは患者を惹きつけられないので、反対のことを求めている患者をターゲットにアプローチを行いましょう。
たとえば競合が新しく開院したクリニックであることを強調しているなら、長年の信頼と実績をアピールするなどです。
新しさを求める患者は競合のほうを選ぶでしょうが、クリニックに信頼や実績を求めている患者は多いはず。
競合とは反対のアピールを打ち出すことで、クリニックへの患者数を増やすことができます。
対策方法2:交通広告の見直し
もし道路事情により患者数が減少したなら、クリニックの交通広告を見直す必要があります。
周辺環境が変わっているにも関わらず、交通広告が同じであれば広告の効果は半減してしまうはず。
変わってしまった道路にあわせて、効果的だと思われる場所に交通広告を出せば新規患者獲得も狙えます。
周辺の道路に変化があった場合は、交通広告を見直すことから始めましょう。
対策方法3:人口構成にあわせた診療体制
人口構成の変化により患者減少が見られる場合は、変化した後の人口構成にあわせて診療体制を変えるようにします。
診療体制はクリニックの利便性を打ち出しやすい部分です。
高齢の方が減って子育て世帯が増えたなら、サラリーマンでも通院しやすいように就業後でも間に合う診療時間に変更します。
反対に若い人が減って高齢の方が増えたなら、早朝から診療を開始したほうがクリニックの患者数を増やすことができるはずです。
人口構成が変化したなら、構成にあわせて通いやすくなるよう診療体制を整えてみてください。
対策方法4:再診数増加
クリニックで患者を増やすためには、再診数の増加は欠かせません。
新規患者を獲得したとしても、再診数が少なければ患者の総数は増えないからです。
再診数を増やすためには、再診する意味を丁寧に説明し、次回来院の予約をとることが基本となります。
次回来院の予約は、日時をはっきりと決めてもらうと実現されやすくなるでしょう。
また再診を促すためにダイレクトメールの発送も効果的です。
再診を獲得することはクリニックの患者数を増やすための直接的な対策法となります。
内部要因に対して
次に、内部要因に対する対策方法です。
対策方法1:クリニック内の品質低下項目の改善
クリニック内部に患者減少の要因がある場合は、まず院内の品質低下項目を改善することが先決です。
内部要因は自院内で改善が図れるため、外部要因が理由のときよりも対策を図りやすくなります。
受付などの待遇品質が低下しているなら、患者に対しておもてなしを大切にすることなど、「接客」を意識した態度で患者に接するようスタッフに意識させることが大切です。
開業から長年が経過すると、患者への誠実さ・おもてなしを大切にする心は失われがちになります。
今一度クリニック内の品質低下項目がないか確認し、改善していくことが大切です。
対策方法2:最新医療情報の入手
医療に関する最新情報を得ていないようであれば、最新医療情報の入手に努めてください。
日々の診療に懸命になっていると、最新の医療情報を入手する意識がおろそかになりがちです。
学会やゼミナールに参加して、今現在の医療がどのようになっているのか知りましょう。
学びを深めていくと、クリニックの医療技術が患者減少の原因だったと気づくことがあるかもしれません。
対策方法3:医療機器の買い替え
最新の医療情報を学んだら、医療機器の買い替えが必要となることもあります。
開業以来、ずっと同じ医療機器を使っている場合もあるでしょう。
しかし医療機器は日々進歩しているので、すでに時代遅れのものになってしまっていることも考えられます。
今の患者が求めている医療とはどのようなものかを考え、患者のニーズにあった医療機器を揃えることでクリニックの患者を増やすことができるはずです。
もし時代遅れになっている医療機器を使っているなら、予算の範囲内で買い替えてみてはいかがでしょうか。
集客率を上げる方法
クリニックの患者が減ってしまうには、外的要因と内的要因があるとご紹介いたしました。集客率を上げるには、原因を突き止めることが一番重要です。
しかし原因が特定できても、何か改善策を立て、動かなくては集客率には繋がりません。
そこで一つの方法として、検索をしてクリニックを探す患者の目に留まるホームページを作成することです。集患率を高めるSEO対策で実施したいことと注意点をこちらで詳しくご紹介しております。
クリニックのホームページに必要なSEOとは、検索エンジン最適化のことです。Googleなどの検索エンジンで、ホームページが上位表示されるように対策することを指します。検索結果で上位表示されなければ、せっかくのホームページも見てもらえません。
こちらをぜひ参考にしてください。
クリニックの集患率を高めるSEO対策で実施したいことと注意点
クリニックの患者を増やすには原因の解明から
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、クリニックで患者減少が起こる理由と患者数を増やすための対策法がご理解いただけたと思います。
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