医院開業における内覧会の必要性と開催するための準備6ステップ

2022.4.1

医院開業を考えている方に向けて、内覧会の必要性や開催のための準備について解説します。

 

クリニックの開業や移転の際に開催される内覧会。

新規患者獲得への効果が高いイベントなので、医院開業時にはぜひ開催したいものです。

しかしせっかくなら参加者の方にも喜んでもらえるようにしたいと思われることでしょう。

また参加者への対応の仕方について迷っている方もいらっしゃるかもしれません。

 

そこで医院開業の際の内覧会について、必要性や事前準備について解説していきます。

内覧会開催の事前準備を万端にして、参加者にも満足してもらいながら成功を収めたいと考えている方にとって、役立つ記事となるはずです。

 

クリニック開業時の内覧会とは

 

医院開業時の内覧会とは、開業前にエリア内の人にクリニックを知ってもらうための機会のことです。

クリニックの内容や医師、魅力、開院場所などをエリア内の人々に伝えることを目的とします。

また診療方針などを知ってもらえる機会でもあるため、クリニックの信頼性を向上させるためにも効果的です。

開業の際に行われる内覧会とは、クリニックの認知度と信頼性を高めるための広告をするために絶好の機会となります。

 

クリニック開業時の内覧会開催の必要性

 

医院開業にあたって、内覧会を開催することの必要性やメリットについてさらに詳しく見ていきましょう。

 

必要性1:クリニックの認知度を高めるため

 

内覧会が必要だとされるのは、開催によってクリニックの認知度を高められるためです。

新聞に折込チラシを入れたり、広告をポスティングしたり、交通広告を設置したり…と、クリニックの宣伝にはさまざまな方法があります。

しかしいずれも、本当に必要としている方以外にとってはインパクトの薄い宣伝方法です。

その点内覧会を開催すれば、「特別なイベント」としてエリア内の人々の印象に残ります。

内覧会はチラシなどとは違い、「体験する」行為を含んでいるので、エリア内の人々から圧倒的な認知を得られる可能性が高まります。

 

必要性2:医院の信頼性を高めるため

 

医院の信頼性を高められることも、内覧会開催の必要性のひとつです。

イベントを開催してクリニックの存在を知ってもらえても、信頼感を抱いてもらえなければ新規患者獲得にはたどり着きません。

医療機関の性質上、信頼感を抱けないクリニックに積極的に通おうとする患者は少ないためです。

しかし内覧会の開催で診療方針や医師の情報を知ってもらえれば、エリア内の人々から信頼感を抱いてもらいやすくなります。

内覧会はクリニックの存在を知ってもらえるだけでなく、信頼感を抱いてもらうためにも効果的です。

 

必要性3:開業直後の経営を安定させるため

 

医院開業時の内覧会開催は、開業直後の経営を安定させるために必要だと言えます。

開業直後のクリニックは患者数も少なく、経営が不安定になりがちです。

しかし解説してきたように、内覧会にはクリニックの認知度向上と、クリニックへの信頼感向上の2つの効果が期待できます。

内覧会の開催にはコストが必要ですが、初期投資をしてその後の経営が安定するのであれば決して大きな投資ではないでしょう。

開業後の経営不振を回避するためにも、内覧会の開催は重要だと言えます。

 

クリニックの内覧会開催に向けての準備

 

それでは医院開業時の内覧会開催に向けての準備について、順を追って見ていきましょう。

 

ステップ1:開催する日時を設定

 

医院開業時に内覧会を開催するなら、まずは日時を設定してください。

日時は多くの人が足を運びやすい日程で設定しましょう。

一般的には開業予定の前週の週末、10~16時に開催されます。

もし開催日程が3連休であれば、連休の後半の方が在宅率が高くおすすめです。

医院開業の日程や周辺環境にあわせて、内覧会開催の日時を決めてください。

 

ステップ2:広告の作成

 

内覧会を開催する日程が決まったら、次は広告の作成に入ります。

効果的な広告がなければ、イベントを開催しても人は集まってくれません。

クリニックの魅力を再確認して、アピールするべきことを決めましょう。

広告にはクリニックの魅力や特徴を簡潔に、わかりやすく記載します。

エリア内の人々の目を引き、行きたいと思えるような広告にすることが成功のための秘訣です。

 

ステップ3:エリア内への宣伝

 

広告の作成が終わったら、エリア内に配って宣伝をします。

宣伝方法は新聞の折り込み広告やポスティングが一般的です。

ただし宣伝範囲が広くなれば、それだけコストや労力がかかります。

思い切って宣伝範囲を絞り込めば、コストや労力をかけず集患が狙えるはずです。

コストや労力を考慮しながら範囲を決め、宣伝を行ってください。

 

ステップ4:スタッフの人員確保・配置

 

宣伝が終わったらいよいよ内覧会開催当日に備え、スタッフの人員確保と配置を行っていきます。

開催当日は開業後の運営と同じ体制が整えられるようにすることが大切です。

運営後の診療体制と同じようにスタッフを配置できるよう人員を確保します。

本来の運営体制と同じようになるよう、スタッフの配置を行ってください。

 

ステップ5:当日に向けての確認

 

内覧会当日に向けての確認も必要です。

当日は事前準備を万端にして、トラブルが起こらないように準備しておきましょう。

配置した人員に対して当日の役割を確認した上で、ポスターやチラシを準備しておきます。

芳名帳やノベルティなども準備して、当日に備えてください。

当日になって慌てることがないように、できる準備はすべて事前に済ませておくことが大切です。

 

ステップ6:開催前の準備・清掃

 

医院開業時の内覧会開催当日には、より一層の準備をし、クリニック内も清掃してきれいにしておきます。

内覧会開催当日はすべてのスタッフが開催1時間前に集まり、役割の再確認や清掃、ポスターやチラシの準備をします。

また当日が雨の予報であれば、傘立てやマット、タオルなども準備しておくと好印象です。

開催中に不都合が起こらないように、万全の体制を整えましょう。

 

クリニックの内覧会を成功させる6つのポイント

 

医院開業における内覧会を成功させるためには、次のような6つのポイントを意識することが大切です。

 

ポイント1:清潔感を維持すること

内覧会成功のためには、清潔感を維持することが重要です。

事前準備の項目でも解説しましたが、クリニックの性質上、施設内の清潔感・衛生管理は最重要事項となります。

新しい施設は汚れていないと思いがちです。

しかし患者の立場に立ってみると、クリニックの衛生管理は徹底されていて当然のこと。

清潔感はクリニックのイメージを左右することとなるので、内覧会開催中も施設の隅々まで清潔にすることを重視してください。

 

ポイント2:週末に開催すること

 

人が多く集まりやすい週末に開催することも成功のためのポイントです。

内覧会は多くの人が集まってこそ効果を発揮するので、開催日程は週末を選びましょう。

もちろんご高齢の方が多いエリアであれば、平日でもターゲットとなる参加者は集まるかもしれません。

しかし純粋に来場者数を多くするためには、エリア内の特性も考慮しつつ多くの参加が期待できる日程で開催するようにしてください。

 

ポイント3:自院の強みを把握すること

 

開催前に自院の強みを把握しておくことも成功のためのポイントのひとつ。

医院開業の内覧会には、クリニックの信頼性を高める効果もあると解説しました。

クリニックの信頼性を高めるためには、自院の強みを把握しておき、参加者に説明できなければなりません。

医療機器の新しさや院長の実力など、自院の強みを明確に打ち出せるようにしておきましょう。

 

ポイント4:スタッフへの対応確認

 

スタッフへの対応確認を徹底しておくことも大切です。

対応の善し悪しはクリニックの印象を左右します。

お祝いの品をいただいたときの受付の対応や、片付けるタイミングなど、悪印象を与えないよう十分に確認しておきましょう。

お祝いの品は院長が受け取り、片付けは参加者がいなくなってから始めるようにすると好印象です。

スタッフ全員が同じ対応をできるよう周知してください。

 

ポイント5:参加者とのコミュニケーションをはかる工夫

 

参加者とのコミュニケーションをはかることは、クリニックの信頼感向上につながります。

これから患者となるかもしれないエリア内の人々と交流をはかれば、相談しやすいクリニックとの印象を与えられます。

関係者と話し込みがちではありますが、関係者よりも参加者と交流を深めたほうが有意義な内覧会となるはずです。

 

ポイント6:参加者のニーズ把握

 

最後に参加者のニーズを把握することも成功のためのポイントとなります。

内覧会はエリア内の人々の、医療に対するニーズを探る場としても活用可能です。

参加者とコミュニケーションをはかれば、ニーズを知る機会も増えるでしょう。

内覧会開催のタイミングでニーズを把握できれば、今後の経営にもきっと役立つはずです。

 

クリニック内覧会での注意点

 

医院開業時の内覧会開催では、次のようなポイントに注意してください。

 

【注意点】

  • ・関係者向けレセプションは別途開催する
  • ・関係各社にはスーツでの来場を遠慮してもらう
  • ・スタッフの私語は控える

 

エリア内の人々が参加しやすく、院長とのコミュニケーションをとりやすくするためには、関係者への配慮が必要です。

関係者向けレセプションは別途開催するようにし、一般の人々が見学しやすいようにスーツでの来場は控えてもらうことが大切です。

また悪印象を残さないためには、スタッフ同士の私語は控えるべきです。

 

こちらの記事で、医院・クリニックの開業に失敗した事例や原因をご紹介しておりますのでぜひご覧ください。

医院・クリニックの開業に失敗した事例や原因を紹介

 

経営の安定には医院開業時の内覧会開催がおすすめ

 

いかがでしたでしょうか?

この記事を読んでいただくことで医院開業時の内覧会についてご理解いただけたと思います。

内覧会も新規患者獲得のため効果的な方法ですが、プラザ薬局では親身に寄り添った開業サポートをご提供していますのでぜひ何なりとご相談ください。

 

また、当サイトでは医院開業を目指す方へのコンサルティングや、医院開業物件をご紹介しております。

大阪・兵庫・京都・東京・埼玉・神奈川で医院開業をお考えの方は、プラザ薬局にご相談ください。

医院・クリニック開業支援ならプラザ薬局(大阪・兵庫・京都・東京・埼玉・神奈川)