クリニックのトイレに必要な5つの条件を守って医院開業を成功
2022.4.1
医院開業を考えられている方に向けて、クリニックのトイレの重要性と、患者に指示されるために必要な5つの条件を解説します。
クリニックが患者からの支持を得るためには、トイレに気を配ることが大切だとご存知でしょうか?
トイレは診療に無関係の場所なので軽視されがちですが、トイレに気を配れていないクリニックでは再診率が低くなるとも言われています。
つまり医院開業にあたって、患者にとって使い勝手がよく、快適だと感じられるトイレを設置することは非常に大切なこと。
そこで今回は、クリニックにおけるトイレの重要性と、クリニックのトイレに必要な5つの条件を解説します。
診療科目ごとに必要とされる条件もご紹介しますので、医院開業で成功したいと考えている方は参考にして患者から支持を得られるトイレを設置してください。
クリニックでトイレに気を配る重要性
クリニックでは何よりもまず、トイレに気を配ることが大切です。
診療に直接関係するところではないので、つい見落としてしまいがちになってしまうトイレ。
しかしトイレの印象によって、女性患者のクリニック再診率は大きく左右されると言われています。
トイレの清掃が行き届いていなかったり、使い勝手が不便だったりすると、自然と不衛生的で不親切なクリニックとの印象を与えかねません。
患者の使い勝手や清潔さにこだわったトイレを設置することで、再診率向上が期待できます。
クリニックのトイレの必要条件
それではクリニックのトイレに必要な条件とはどのようなものでしょうか。
医院開業を考えられている方は、次の必要条件を参考に理想的なトイレを設置してください。
必要条件1:男女別に分けて車椅子でも入れる大きめの個室を準備
まずは男女別に分けることを基本として、車椅子でも入れる大きめの個室も準備しましょう。
クリニックは高齢の方、障害を持つ方も訪れる場所なので、車椅子で不便なく利用できることは大切なポイントです。
車椅子でも通れるように、大きめの個室を準備して、さらにトイレの出入り口も広めにしてください。
もしトイレの面積がどうしても狭くなってしまうなら、タンク式より小さなサイズで設計された便器がおすすめです。
車椅子の方と介助者が一緒に個室に入れるように設計すると使いやすいトイレになります。
必要条件2:使い勝手と清潔さを追求したトイレ設備
クリニックのトイレには、使い勝手と清潔さを追求した設備も必要です。
どのような患者が利用しても、快適だと思える設計が理想的。
たとえば小さな子供を連れている方であれば、ベビーキープやベビーシート、小児用の便器などがあれば便利だと思うことでしょう。
温水洗浄便座や手すり、多目的トイレ、大きく清潔感のあるミラーと化粧台なども用意しておきたいものです。
さまざまな立場の患者にとって不便がなく、清潔だと思ってもらえるように整えることが重要です。
必要条件3:ペーパータオルと除菌グッズを設置
医院開業後、トイレに必ず設置しておきたいのはペーパータオルと除菌グッズです。
ジェット式ハンドドライヤーは、風により細菌が撒き散らかされるとされているので、クリニックではペーパータオルのほうが適します。
また昨今の風潮から、クリニックのトイレには除菌グッズが欠かせません。
アルコール消毒剤はもちろん、便座除菌シートも設置しておけば衛生面は徹底できるでしょう。
必要条件4:防音性
防音性があるトイレであれば、患者はゆっくりと安心して用を足せるようになるはずです。
クリニック内はほとんどの場合で静かなので、音が気になるもの。
もし待合室にいて、他の患者がトイレをしている音が聞こえたとしたら、自分が利用するときも気を使ってしまうでしょう。
しかし防音性のあるトイレなら、患者は気を使うことなくゆっくりと用を足せます。
医院開業において快適なトイレを設置したいと考えるなら、防音性にも配慮することがおすすめです。
必要条件5:清掃が行き届いていること
クリニックのトイレに欠かせない条件として最も基本となるのは、清掃が行き届いていることです。
どれだけ機能的で便利で、豊富な除菌アイテムが揃っているトイレだとしても、清掃が行き届いていなければすべてが台無しになってしまいます。
クリニックの性質上、施設内が衛生的に保たれていることは重要なポイントです。
特にトイレは汚れやすい場所なので、反対に常に清潔が保たれていれば患者からの評価が上がります。
たとえば古い建物に設置されていて、使い勝手が今ひとつのトイレでも清掃が行き届いていれば悪印象は持たれません。
スタッフがトイレの清掃をこまめに行うことに加え、定期的に業者の清掃を利用すると清潔感が向上されます。
クリニックのトイレには機能性や便利さも大切ですが、最も基本となるのは徹底された清掃です。
診療科によってトイレに求められることは違う?
クリニックのトイレにとって必要な条件を解説してきましたが、診療科によりトイレに求められることは変わります。
たとえば小児科や産婦人科であれば、ベビーシートやおむつを捨てるためのゴミ箱などの設備があれば喜ばれます。
しかし内科や外科、整形外科であれば衛生面が最も重視される傾向です。
心療内科では気持ちが落ち込まないよう、明るい照明や壁材が好まれます。
眼科では「見えにくさから転倒をしても怪我のないようにしてほしい」との声が上がっているようです。
そのため手すりや柔らかい床材を使用し、視野の狭さや視力の低下による怪我の危険への備えが必要。
クリニックのトイレにおける必要な条件を満たしながら、診療科ごとに患者への配慮を行うことが大切です。
医院開業の際にはクリニックのトイレに必要な条件を満たすことが大切
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、クリニックのトイレの重要性と求められる条件がご理解いただけたと思います。
医院開業をサポートするプラザ薬局では、トイレなどクリニック内の設備に関しても親身に寄り添って、患者からの支持を得るためのクリニックづくりを支援いたします。
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